「第30回中国ポスドク科学技術サービス団広東珠海訪問」が26日午前、横琴の「マカオ青年起業バレー」で始まった。3日間の活動には、全国各地の27人のポストドクターが参加し、珠海市の企業・事業単位とのプロジェクトでのマッチングや協力に向けた協議を行う。
珠海市横琴で勤務することになったポストドクターには、生活手当として一人毎年20万元が支給される。国家級奨励を獲得すれば、500万元にのぼる奨励金を獲得できる政策も用意されている。
今回招かれた27人は、北京大学や清華大学、上海交通大学、北京航空航天大学、広州中医薬大学、北京工業大学などの高等教育機関のポスドク工作ステーションに在籍しており、年齢は28歳から45歳にわたっている。ポスドクステーションでは、「電子科学・技術」「応用経済学」「交通運輸工学」「情報・通信工学」「制御科学・工学」などの学科の研究を行っている。
27人は、「珠海大横琴科技発展有限公司」「広東兆邦智能科技有限公司」「珠海雲洲智能科技有限公司」「珠海優特電力科技股フェン有限公司」「広東植物竜生物技術有限公司」「珠海市奥美倫精細化工有限公司」など11社の27プロジェクトとのマッチングに臨む。
マッチングの対象となるプロジェクトには、「ビッグデータに基づく人口流動地図情報収集・知能処理システムの研究・応用」「『インターネット+』横琴時空ビッグデータインテリジェントクラウドプラットフォーム」「無人船制御プラットフォーム核心技術」「農業用土壌処理プレート重大科学技術成果転化・産業化」などが含まれる。いずれも珠海市内の企業が研究と攻略を進める重大プロジェクトであり、ポストドクターとこれらのプロジェクトのマッチングは、企業の新課題攻略を後押しする役割を果たすことになる。
「中国ポスドク科学技術サービス団」は、国家人力資源・社会保障部と全国ポストドクター管理委員会が展開する、ポストドクターによる科学技術サービス促進活動である。その目的は、ポストドクターを基層部や生産現場へと導き、地域の経済社会発展への科学技術の革新成果による貢献を促進することにある。中国ポスドク科学技術サービス団が今回、横琴新区にやって来たことは、横琴新区におけるハイレベル人才招致のルートを拡大し、重点プロジェクトや重点企業の人才サービスに新たなプラットフォームを構築し、科学技術にかかわる課題を企業が攻略する歩みを加速させる重要な活動となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月28日