中航直昇機有限責任公司の余楓董事長は第11回中国航空ショーが行われるなか、中国とフランスが共同で研究開発を進めるAC352ヘリコプターが近く初飛行を行うとの見通しを明らかにした。
AC352は、CS29/CCAR-29耐空性条例に則って研究開発が進められ、エアー駆動式の双発・ナローボディ機で前3点降着装置(収納可能)を搭載する。定員は14-16人。安全性、開放性、快適性、エコ性能、操縦性、経済性が世界で最も優れた中型ヘリコプター。AC352は、中国が持つヘリコプターのうち7トンクラス民用ヘリコプターの穴を埋める上、商業的な見通しの良さも注目されている。
汎用航空領域でヘリコプターの需要急増という市場変化に応じ、中国とフランスの強強連合は2004年、世界最先端の中型ヘリコプター製造を目指すため、共同で7トンクラスAC352/H175ヘリコプターの研究開発に着手した。中国とフランスの両国が初めて「共同研究開発、プラットフォーム共有、リスク共同負担」の原則のもと進めた提携事例となる。