中国商務部総合司と国際貿易経済協力研究院は11月2日、共同で「中国対外貿易情勢リポート<2016年秋季>」(以下、「リポート」)を発表した。「リポート」は、中国の2016年第1-3四半期の対外貿易が全体的に穏やかに回復し、対外貿易発展の新たなエンジンが蓄積され、貿易構造もさらに良くなったと分析。各要素を総合すると、中国の2016年通年の輸出入は、たゆまぬ努力により、安定的に回復して上向く見込みとしている。
統計によると、中国の今年第1-3四半期の輸出入総額(人民元建て)は17兆5300億元と、前年同期に比べ1.9%減少した。うち輸出は1.6%減の10兆600億元、輸入は2.3%減の7兆4700億元で、減少率はいずれも前年同期よりも小さかった。貿易黒字は2兆6000億元に0.6%増加した。
「総合的に考えると、たゆまぬ努力により2016年の中国の輸出入総額は安定回復する見通しだ。対外貿易構造がさらに高度化し、成長の質と効率は持続的に上がっている」と「リポート」は分析した。