第二次世界大戦後、ブレトン・ウッズ体制が確立してからの、世界銀行、IMF、国連、世界貿易機関(WTO)などを中心とする第一世代のグローバル化体制は「グローバリゼーション1.0」と言うべきだろう。
中国は経済グローバル化への積極的な参画者であり、ゆるぎない支持者だ。また、重要な建設者であり、主にメリットを受ける側でもある。中国は「グローバリゼーション1.0」に積極的に関与しただけでなく、重要な構成員でもある。中国のグローバル化を象徴するのは、第一に改革開放、第二に2001年のWTO加入だ。中国は世界第一の貨物貿易国であり、世界第二の経済大国でもある。中国企業も経済グローバル化の過程に関わり、管理制度の整備、技術向上、ブランド構築に取り組んでいる。そして豊かな貿易市場と投資対象を獲得し、積極的に世界経済の枠組みの調整を進めている。
「グローバリゼーション1.0」が新たな試練に直面する今、「グローバリゼーション2.0」が形成されつつある。WTOドーハ・ラウンド交渉が暗礁に乗り上げ、世界各国が新たなグローバル貿易の規則を必要とするなか、世界の経済大国、貿易大国、地域は新たな貿易規則の制定と交渉を急ぎ、新たな国際貿易秩序を構築しようとしている。G20、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)、「一帯一路」、AIIBなど新たな多国間協力協定が相次いで結ばれ、積極的に前進。グローバルガバナンスはモデル転換と高度化に向かっている。