中国証券登記結算有限公司(CSDC)が先般発表した、10月の適格海外機関投資家(QFII)と人民元適格海外機関投資家(RQFII)のA株口座開設状況によると、QFIIの新規口座開設数は13件で、うち上海証券取引所が5件、深セン証券取引所が8件だった。これにより、QFIIのA株口座開設数は合計で1071件に達した。
香港証券取引所の李小加総裁は先般、「政府監督管理部門は今後1―2週間以内に「深港通」(深センと香港の株式市場相互乗り入れ制度)の始動を許可する可能性がある」と述べた。これを受け、市場では、外資によるA株買い増しが必然的な流れだ。海外投資家にとってA株市場のポジションが低いという状況が続いており、中国政府の株式市場開放のペースアップにより、今後大量の外資がA株市場に流入するという観測が強まっている。
さまざまな面からQFIIのA株市場への情熱の高さが伺える。外資持ち株比率が高い銘柄は「深港通」開通後に活発に取引される銘柄になると見られ、注意深く見守る必要がある。
市場の上向きに伴い、QFIIの含み益が増加している。第4四半期現在、上昇した銘柄がQFII保守株の73.11%を占めるに至っている。時価変動状況から、第4四半期にQFII保有の212銘柄の含み益が合計で26.67億元に達した。