グローバル投資家が最近、今年の中国経済の動向と実績に対し、新たな見解を示した。国際格付機関のムーディーズ、フランスのBNPパリバ、スタンダードチャータード銀行、ロイターはそれぞれ発表したリポートで、中国経済の安定回復トレンドが明確になり、国内経済のリスクもコントロールされつつ低下していると分析した。
マクロ経済の動向についてBNPパリバはリポートで、中国経済は2016年3月以降、落ち着いた状態が続いていると指摘した。金融・財政の刺激策によって工業製品の需要が高まり、鉱工業生産の年間増加率は6%以上を維持する予想。また、工業企業のパフォーマンスも持続的に改善し、第1-3四半期の増益率は年換算8.4%に達したとしている。
スタンダードチャータード銀行は、10月の中国製造業購買担当者指数(PMI)が市場予想を上回ったと指摘。内需の拡大によって、今後も工業生産の安定回復が見込まれると分析した。非製造業と建設業PMIは引き続き高水準を保ち、中国経済の将来的な成長力が強いことを示したとしている。