国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)は1日発表した『2016年アジア太平洋経済社会概要』(改訂版)の中で、中国がアジア太平洋地域の経済成長を牽引しているとの見方を示した。世界経済が低迷し、貿易の伸びが鈍化、主要国経済の先行き不透明感が高まるなか、中国がアジア太平洋地域の高い経済成長を牽引し、世界経済を力強く支えているとした。
2016年のアジア太平洋地域の発展途上国・地域の経済成長率は4.9%と、引き続き世界で最も高い成長を確保する見通しだとしたほか、中国の経済成長率見通しを上方修正し、16年を6.7%、17年を6.4%に引き上げた。
その上で、向こう数年の見通しについて、中国経済は緩やかに回復し、「十三五」計画(第13次5カ年計画、2016~20年)で設定された各目標を達成できると指摘。中国の提唱する新シルクロード経済圏構想「一帯一路」については、アジア太平洋地域の特性に合致するもので、成長ポテンシャルの高さからみて、この地域の経済発展にプラスになるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月2日