中国国務院、生態環境保護の「十三五」計画を発表

中国国務院、生態環境保護の「十三五」計画を発表。

タグ: 生態環境保護 「十三五」計画

発信時間: 2016-12-06 16:28:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国国務院はこのほど、李克強総理の承認を経て、「生態環境保護の第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」を発表した。

「計画」は、環境の質的向上を中心課題に据え、厳しい環境保護制度を実施する。◇大気質・水質・土壌汚染の防止、◇生態環境の保護と修復の強化、◇生態環境のリスクコントロール、◇環境ガバナンスの構築と近代化の加速、◇環境管理システムの体系化、科学化、法制度化、細分化、情報化の水準向上、◇エコ製品の供給、――を通じて、「二つの100年」努力目標と中華民族復興の夢の実現を目指す。

2020年をメドに、生態環境の質を全体的に改善する。生産・生活スタイルのグリーン化と低炭素化を進め、主要汚染物質の排出量を大幅に削減する。環境リスクをコントロールし、生物多様性の低下を食い止める。エコシステムの安定性を強化し、生態環境のセーフティーバリアを整備。環境ガバナンスの構築と近代化を大きく進展させ、生態文明建設と小康社会の全面的建設の目標実現を図る。

「計画」は、次のような課題の達成を要求している。具体的には、◇汚染の源の管理強化、グリーン発展の基盤固め。◇質的管理の深化、3つの行動計画の実施。◇特別管理の実施、汚染物質排出の削減推進。◇プロセス全体の管理、環境リスクの防止と低減。◇生態環境保護と修復の強化。◇制度刷新、環境ガバナンス構築と近代化の推進。◇生態環境保護の国家プロジェクト実施と項目別の成果管理の強化。――など。

「計画」は、生態環境保護「十三五」計画の「拘束性」指標(拘束性指標とは、公共サービスや公共利益にかかわる分野における政府の関連部門に対する要求であり、政府は公共資源の合理的な配分及び行政手段の効果的な運用を通して関連指標を実現させなければならない)と「期待性」指標(市場機能の発揮を通じて達成を目指す指標)を提起する。

「拘束性」指標12項目の内容は具体的に、◇地級市以上の都市での大気質の良好な日数の比率、◇PM2.5濃度の環境基準未達成の地級市以上の都市での濃度低下、◇河川、湖沼など地表水の水質基準がⅢ類(主に生活飲用水。二級保護区、一般魚類保護区、遊泳区)と同等かそれ以上の比率、◇森林のカバー率と蓄積量、汚染された耕地・区画の安全利用率、化学的酸素要求量(COD)、アンモニア、二酸化硫黄、窒素酸化物など汚染物質排出量の減少、――など。

「期待性」指標の主なものは、◇地級市以上の都市で重度またはそれ以上の汚染日数の比率、◇近海での良好な水質の比率(Ⅰ類:主に水源水。国家自然保護区。Ⅱ類:主に生活飲用水。一級保護区、希少魚類保護区、魚・海老産卵場)、◇湿地の保有量、新規に砂漠化防止対策を実施した土地の面積。――など。

「計画」は、地方政府が主体となり、責任を持って生態環境を保護すべきと強調し、その目標、課題、措置、重点プロセスを地域経済と社会の発展計画に組み込むよう求めている。国務院の関連部門は責任を持って地方政府と緊密に連携し、資金投入を強化、計画実施に注力する。計画実施にあたっては、年間管理と評価を実施。2018年末に中間評価、2020年末に期末評価を実施し、評価結果は国務院に報告したうえで公表する。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月6日

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