◇デレバレッジ
10月末時点の工業企業の資産負債比率は56.1%と、前年同期比で0.7ポイント低下。現時点で、10社の企業と金融機関が市場化による債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ、DES)協議に署名しており、総額1600億元に上る。
◇コストの引き下げ
10月の一定規模以上工業企業について、本業売上100元に対するコストは85.73元と、前年同期比で0.13元低下した。年間合計では企業コストが1兆元引き下げられる見込み。
◇脆弱分野の補強
10月末までに、46万人の貧困層を新居に移転させたほか、年初に新規着工を計画した20項目の重大水利プロジェクトは全て着工し、インフラ整備はソフト面、ハード面ともに加速している。
数字の後ろでは、中国経済の安定成長、構造調整、効果拡大を求める考え方が日増しに明確になっている。
中国の構造改革に対する強烈なシグナルに対して、世界は肯定的に評価している。「供給側の構造改革は中国の経済成長の潜在力を高め、世界経済に活力を注入する」と、アジア開発銀行の魏尚進チーフエコノミストは語る。