中国の中央経済活動会議が12月14-16日に北京市で開かれた。今回の会議は、成長の自信強化、戦略定力の保持、中国経済の質向上、効率化、公平化、持続可能な成長の促進につながる重大で深遠な意義を持ち、国内外から注目を集めた。
シンガポールの『ザオバオ』は、今回の中央経済活動会議について、来年の中国政府の経済に関する基調を定め、任務を段取りする役割があったため、金融リスクのコントロールに重点を置き、「安定」の重要性を強調したと伝えている。
今回の会議は、中国が2017年に金融リスクのコントロールを重要な課題に位置づけ、システミック金融リスクの発生を防ぐ方針を打ち出した。また、不動産価格の上昇や債務と流動性のリスクが高まるなか、こうしたリスクに対処し、資産バブルの抑制と監督管理能力の向上・改善を図るよう求めた。中国政府は、ここ1年の実践を通じて得た経験と教訓をもとに調整策を講じており、市場のフィードバックを受け入れた上で指向的な来年の取り組み方針を示したかたちとなっている。