中国交通運輸協会遊覧船クルーズ船分科会が作成した「2015年中国クルーズ船発展報告」によると、2015年には中国の10大クルーズ船寄港地にのべ629隻が寄港し、同35%増加した。クルーズ船利用客の出入国者数はのべ248万人で、同44%増加した。
同協会の銭永昌会長は、「中国のクルーズ船経済には10年間の発展の歴史があり、母港や航路を運営する国際クルーズ船は1隻・定員800人から、現在は18隻・定員4万人へと発展した。中国クルーズ船市場は環渤海地域、長江デルタ地域、珠江デルタ地域の3大エリアを旅客供給源とするクルーズ船経済圏を基本的に構築した。クルーズ船消費は消費者の間でますます人気を集めている」と話す。
同分科会の鄭■(火へんに韋)航常務副会長は、「クルーズ船観光は旅行会社に似たワンストップサービスを提供する。船は単なる移動や交通の手段ではなく、旅行の目的地でもある。クルーズ船では太陽の光や海からの風を楽しむだけでなく、多彩な船上イベントに参加することもでき、これこそがクルーズ船の文化とバリューの核心だといえる」との見方を示す。
業界では、中国のクルーズ船利用客は2020年にのべ450万人、30年にのべ1750万人に達し、中国は世界最大のクルーズ船市場になると予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年12月28日