第二は「一帯一路」の提唱である。同戦略の目的は政治の相互信頼・経済融合・文化許容の利益共同体・責任共同体・運命共同体を打ち立てることである。同時に同戦略は中国の改革開放を全面的深化させる突破口でもある。一帯一路には、中パ経済回廊を含む6大経済回廊が含まれており、回廊は沿線の国の鉄道・道路・海路でつながれ、最終的に自由な双方向交流を実現するものだ。中国と沿線諸国との年間貿易額は2兆5000億ドルを突破すると見られ、中国は一帯一路の沿線諸国と発展の成果を分かち合うことになる。
中パ経済回廊は「一帯一路」戦略の要であり、両国政府の大きな支援を得ている。その投資規模は300億ドルに達し、現在同プロジェクトは安定的に遂行されている。同回廊の工業園区はパキスタンのすべての省に配置され、同国に大きな投資機会と雇用機会をもたらす。それによる経済効果は同国のGDPを短期間で2ポイント押し上げると見られている。