今回の取引によって国家電網は、ブラジル市場で送電、配電、新エネルギー発電、売電などの事業を全面的に手がけることになり、ブラジル資産ポートフォリオを充実させ、ブラジル投資に対するリスク抵抗力を大幅に高めた。プロジェクトが順調に進めば、配電と新エネルギー発電の技術と管理経験をブラジルに輸出し、中国の電力設備もブラジル市場に持ち込むことになる。
国家電網は2010年にブラジルに進出。これまでに合併・買収して安定経営している送電専門企業は14社で、1万kmに上る送電線を管理し、ブラジリアやリオデジャネイロ、サンパウロなどの重要地域に電力を供給している。国家電網のブラジルホールディング会社はブラジル第2の大手送電企業となった。一方のCPFLも、ブラジル電力業界トップ企業として大きな影響力を持つ。今回の取引は、中国とブラジルの経済・貿易協力の促進、中国のブラジル向け投資の拡大、中国とブラジルの生産能力提携の深化につながり、両国の相互利益とウインウイン協力を実現するはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月26日