2016年には中古車取引量が1千万台を突破したが、各地方の購入制限政策や流入制限政策が引き続き取引の伸びを阻害する重要な要因となった。環境保護部(省)と商務部(商務省)はこのほど共同で、「中古車の環境保護基準達成の監督管理の取り組みの強化に関する通知」を下達し、中古車の流入制限政策を撤廃する基準を統一し、各地で走行を認められる車両を明確にし、認められた車両の流入は必ず許可しなければならないとした。「北京日報」が伝えた。
中古車査定・取引プラットフォームの車三百と自動車の連合機関の分析によると、16年の中古車取引で所有者の変更手続きが終了した車両は1068万台に達した。中国自動車流通協会がまとめたデータをみると、16年1~11月の中古車取引量は927万台で前年同期比10.4%増加しており、通年の取引量は1030万台と見込まれる。14年3月に国務院弁公庁が下達した「中古車の円滑な取引の促進に関する若干の意見」では、各地方に対してこれまでに実施してきた中古車の流入を制限する政策の撤廃が要求された。だが実際には、各地方の実施状況は積極的とはいえず、中古車取引の伸びは引き続き緩慢で、期待されたほどの成果を上げることはできなかった。
北京北辰亜運村自動車取引市場センターの北京自動車市場分析報告によれば、16年の北京市の中古車取引量は67万600台で同2.5%減少し、2年連続の減少となったが、15年の同2.8%減少に比べて減少率は縮小した。16年の北京市の中古車外部流出率は40.64%で、14年、15年と2年続いた低下局面から上昇局面に転じた。主な流出先は内蒙古(モンゴル)自治区、山西省、吉林省、遼寧省などだ。