中国のコンテナ貨物を載せ、ギリシャのプレウス港から北上していた「中欧陸海快式聯運」(中欧陸海エクスプレス連絡輸送)の1番列車が1月29日、ハンガリーの首都ブダペストに到着した。続く2月5日には2番列車が無事到着した。
ピレウス港はアジア・中東地域から欧州への玄関口にあたるギリシャ最大の港で、中国国有海運大手の中国遠洋海運集団が昨年、買収し、中国と中東欧を結ぶ一貫輸送計画を進めてきていた。この列車は、その一貫輸送の一部で、中国が国策として進める新シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環でもある。
在ハンガリー中国大使館の関係者によると、今回の貨物は家具が中心で、浙江省の寧波港を船で出発し、ピレウス港に到着後、鉄道に切り替えてブダペストまで運ばれたという。全ルートで26日間かかるが、これまでのスロベニア・コペル港到着後、陸路でブダペストをめざすルートに比べると5~6日の短縮となる。