オスラムの中国企業グループに対する照明事業の譲渡、美的(ミデア)による独大手ロボットメーカーKUKAの買収、中国企業による独半導体企業AIXTRONの買収交渉の3件が、2016年にメディアの注目を特に集めた。
なかでも、ミデアによるKUKAの買収は独経済エネルギー相が反対したことで一度は「頓挫」したとみられていたが、その後2016年8月にドイツ側の審査を問題なく通った。
一方、同年10月に独経済エネルギー省は、中国企業によるAIXTRON買収に関する許可を撤回し、改めて審査を開始。12月には当時の米オバマ大統領がAIXTRONの米国事業を中国企業へ譲渡することを禁止し、福建宏芯投資基金は最終的にKUKAの買収を諦めた。