ドイツ貿易・投資振興機関 (Germany Trade & Invest、GTAI)が14日に発表した外資企業誘致・外資導入成果リポートによると、2016年に同機関が海外から誘致したドイツでのグリーンフィールド投資のプロジェクト数は過去最多を更新、なかでも中国からのプロジェクト数が最多となった。
リポートによると、2016年にドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)が誘致に成功したドイツでのグリーンフィールド投資プロジェクトは201件、雇用件数は3673件で、2015年比での伸び率はそれぞれ34%と40%に上った。うち、中国からの誘致件数は26件と最多で、雇用予定数は331件に上った。
ドイツでの外国企業のグリーンフィールド投資では、デジタル化、エネルギー、環境関連が人気の分野となっており、投資プロジェクト全体の53%を占め、雇用の46%を創出する。中国からの投資は機械製造と自動車産業が中心で、再生可能エネルギーと環境保護技術がそれに続く。
ドイツ貿易・投資振興機関コンサルティング部のAchim Hartigチーフマネージャーは、統計を基に、中国の投資家によるドイツへの信任は高まる一方だと指摘する。中国の投資家と協力するドイツ企業の多くも、双方の協力をポジティブに評価する。長期的に見て、中国によるドイツでの投資は非常に良好な発展が続く見込みで、ドイツは今後も多くの中国の投資家を呼び込む見通しだ。