欧州の株価上昇の多くが中国と切っても切れないものだ。 アメリカ金融データソフトウェア企業は、欧州の上場企業が中国から直接得た利益は全体の5~6%を占めるにすぎないと分析する。しかしグローバル経済周期やコモディティ価格、リスク資産のニーズから生じる巨大な影響からみれば、欧州企業に対する中国の影響力はさらに大きなものとなる。
2016年初頭、中国株価の下落と人民元安に対する投資家の憂慮によって、欧州の株価は大暴落した。これもまた両者の関係を説明するものとなっている。世界第2位の経済大国である中国の不振に対する憂慮から、2016年の最初の6週間におけるストックス欧州600指数は17%下落した。これはイギリス脱欧の際の下落率の倍以上である。