中国共産党中央政治局委員で国務院副総理を務める馬凱氏は先ごろ、遼寧省を視察した際、新たな成長理念の確立と実行が必要と強調した。「中国製造2025」と「製造業とインターネットの一体的発展の深化に関する指導意見」の実施を通じ、製造業のデジタル化、インターネット化、スマート化への転換を進め、研究開発、生産、管理、サービスなどのモデル変革を加速することで、中国の製造業の新たな競争力を打ち立てるとしている。
馬凱副総理は23-24日、瀋陽市にあるスマート製造企業と科学研究院を調査に訪れ、合わせて一部省(市)スマート製造座談会を開き、意見や提案を募った。「中国製造2025」の発表以降、スマート製造は順調に発展し、基本システムの確立や相次ぐイノベーションの成果、規格体系の改善、試験モデルの成功、新応用・新モデル・新業態の急成長がみられると指摘。ただ、国際的な先端水準にはまだ劣っており、コア技術、産業基盤、イノベーション体系、産業環境、人材などに残る課題を解決する必要があると説明した。
また、スマート製造の発展加速は将来の大きな成長目標となり、供給側構造改革の推進や製造強国の建設加速につながる重要な措置と強調。各地方、各部門と幅広い企業がスマート製造を中国製造業のモデル転換・高度化の中心テーマに据えて、企業を主体に政府が支えながら全体的な協力を強化し、政策措置の改善、試験モデルの推進、開放協力の深化を図り、持続的に促進することを求めた。