現在、商務部が認定した中国の老舗ブランドは全国に1128社あるものの、うち経営が順調なのはわずか20-30%に過ぎず、多くの老舗ブランドは経営状況が悪い。全国人大代表を務める青島ビールの孫明波董事長は、老舗ブランドについて、品質文化の伝承という点で質の管理を全面的に強化する必要があると指摘。また、時代に合わせて伝承しながらイノベーションを進め、高品質で特色ある国産製品や供給サイドからのイノベーションを通じ、商業モデルを変革して「消費者主権時代」に対応し、ブランド構築と「走出去(海外進出)」を加速することで中国ブランドの世界的影響力を広げるべきとしている。
「老舗ブランドは落ちこぼれにはならない」。全国政協委員を務める北京一軽食品集団の李奇総経理は、老舗ブランドが法律の保護を受けていないために同業との知的財産権の争い、不当な独占、偽物の普及、商標権侵害の問題を抱えることが珍しくなく、企業の伝承とイノベーションによる成長の原動力を大きく損ねていると分析。国有老舗ブランドの改革を加速し、技巧伝承者や優秀な人材を混合所有制改革の関与に仕向け、知的財産権を帯び紐として老舗ブランドの存続、伝達、継承を促進すれば、老舗ブランドの健全で持続的な発展が実現できるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月13日