中国のモバイルゲーム市場は目下、成長ペースが徐々に鈍化しており、企業は海外市場開拓の必要性に一層迫られるようになった。だが市場規模で中国に劣らず、ユーザーの支払いデータが好調な日本市場では、中国制作のモバイルゲームがランキングの上位を独占し続けるという状況は長らくみられない。伽馬データ(CNG中新ゲーム研究院)はこうした状況を踏まえ、調査研究を重ねて、このほど「日本モバイルゲーム市場発展チャンス研究報告」をまとめた。日本のモバイルゲーム市場の概況を総括し、ユーザーの習慣を詳細に分析し、今の日本市場で主流の製品、メーカー、チャンネルの状況を踏まえ、普及の方法や特殊性を分析し、中国ゲームメーカーに日本市場に切り込む上での提言を行っている。中国新聞網が伝えた。
この最新の報告の中で、伽馬データは次のように調査分析する。日本では18歳以上のスマートフォンユーザーのうち69.7%がモバイルゲームを利用するが、日本のモバイルゲームユーザーはゲームの品質に対する要求が高く、1つのゲームでつまらない思いをした場合、そのゲームの制作メーカーのすべてのゲームを利用しなくなるという傾向がある。市場は長期にわたって「パズル&ドラゴンズ」や「モンスターストライク」といったトップクラスの製品に独占されており、市場の集中度が高い。
伽馬データの王旭チーフアナリストは、「長らく、日本はモバイルゲームユーザーの支払い能力や意欲が高い国であり続けているが、ランキングの固定化、トップ製品への人気の集中といった問題は中国よりも深刻だ。日本市場に進出しようとする場合、中国ゲームメーカーが直面するのはゲームの品質の問題、またユーザーの心理、習慣、タブーなどへの理解といった現地化の問題だ。(中国制作の)『陰陽師』と『戦艦帝国』の日本市場での好調ぶりからわかるのは、この2つの問題をうまく解決できれば、日本市場は中国モバイルゲームの豊かな鉱脈になりうるということだ」と話す。