世界知的所有権機関(WIPO)が発表した報告によると、2016年、中国からのPCT国際出願件数は4万3100件で、前年より45%増加した。WIPOは、出願件数を見ると、現在3位の中国は2年以内に日本と米国を抜き世界一になると見ている。
統計によると、中国からのPCT国際出願件数は4万3100件で前年比45%増、米国の5万6000件と日本の4万5200件に次ぐ世界3位となった。
出願件数を見ると中日間に大きな差はなく、中国は速い増加ペースを維持している。WIPOは、このままいけば、中国は日本を超え、2年以内に米国も超えて世界一になると予想している。
競争の主戦場は通信分野
注目すべき点は、2016年、中国の通信会社の中興通訊(ZTE)と華為技術(ファーウェイ)の国際出願件数は世界のトップ2になり、それぞれ4123件と3692件だったことである。米国のクアルコム、日本の三菱電機株式会社、韓国のLGエレクトロニクスはそれぞれ2466件、2053件、1888件で3位から5位につけた。
2016年はデジタル通信とコンピュータ技術に関する特許の国際出願が目立ち、それぞれ全体の8.5%と8.2%を占めた。
輝かしい成果の裏には2社の巨額の研究開発投資がある。
2社の財務諸表によると、2011~15年の華為技術の研究開発投資はそれぞれ237億元、297億元、316億元、408億元、596億元で、売上高研究開発費率は11.6%、13.5%、13.2%、14.2%、15.1%。同時期の中興通訊の研究開発投資は85億元、88億元、74億元、90億元、122億元,売上高研究開発費率は9.8%、10.5%、9.8%、11.1%、12.2%だった。
専門家は、「中国製造」から「中国創造」への転換において、「質の向上、数の配分」の理念に基づき特許の創造、申請、代行、審査、保護、運用の各部分の質を向上させるべきだとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月29日