2015年から2年間にわたり大幅な在庫調整が続いた中国輸入車市場。今年1月に底打ちし、2月からは緩やかな回復が続いている。回復に伴う在庫の補充も輸入車台数の伸びに一役買っている。特に供給、需要とも減少するなか、今年2月の平行輸入車の輸入台数は前年同月比で115.6%の伸びとなった。
中国自動車流通協会がこのほど発表した統計によると、2017年2月の自動車輸入台数は前年比22.8%増の7.0万台。1-2月の累計台数は前年比23.1%増の16.1万台だった。
同協会輸入車専門委員会の王存主任は、「輸入台数の伸びを四半期ごとに分析すると、2013年の在庫調整期最後の四半期に1ケタ増にとどまった後、2014年から20%台の伸びとなった。今回もこれと同く、2016年第4四半期(10-12月)は前年比5.8%増だったが、今年1-2月は23.1%増となった。供給面からみて、輸入車台数の大幅な伸びは市場の回復に伴うものと説明できる」と述べた。