内戦の続くシリアの北部アレッポで8日、「シルクロード市場」と称されるスークが営業を再開した。スークとはアラビア語で「市場」を意味する。
アレッポはシリア内戦の激戦地で、2012年に起きた政府軍と反体制派の激しい戦闘により壊滅的な被害を受け、歴史的なスークの大半が焼失した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、イマド・ハミス首相の支援のもとスーク再開の運びとなり、経済貿易相が視察に訪れたという。
スークには211店舗が入居し、名産品のローレル(月桂樹)オイルで作られた「アレッポの石鹸」や菓子、伝統工芸品などを取り扱っている。
アレッポは古代からシルクロードの要衝として栄え、シリア最大の都市で経済の中心地でもあった。長年にわたる内戦で街は廃墟と化したが、2016年12月に政府軍がアレッポを奪還し、復興に力を入れてきた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月10日