スイスの経済ニュースサイトは4月9日、「中国の中産階級が世界を変える」とういう見出しで、増え続ける中国の中産階級は中国国内市場の繁栄を後押しするだけでなく、国際市場の強力な消費者グループにもなっていると論じた。
中国の大都市の中産階級のライフスタイルは、カフェで午後を過ごしたり夜にイタリアンレストランで美食を楽しんだりするニューヨークやパリの人たちと異なる。上海市中心部にあるスターバックス・カフェのコーヒー1杯の値段は、レストランでの1回の食事分に相当する。
高所得の人たちは価格に敏感ではなく、消費傾向はよりファッショナブルである。これは中国本土市場に影響を与えるだけでなく、国際市場にも効果をもたらしている。世界に新しい消費傾向が生まれれば、中国の数百万人がその流れに追随し、中国人が好むものがよく売れる。
例を挙げると、ハリウッド映画の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の興行成績は中国での人気により好調だった。不動産市場も1つの例である。中国人が目をつけた場所の不動産は需要が瞬く間に増え、それに伴い価格も上昇する。
中国の増え続ける観光需要は世界の観光構造を変えている。2015年、中国の海外旅行者数は1億2000万人に達した。2013年、映画『ロスト・イン・タイ』が中国で人気を呼び、タイの観光業は繁栄した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月15日