中共中央政治局は25日、金融システムの安全維持に向け第40回集合学習会を開いた。
学習会では、各部門の責任者が業務の実情について説明した。◇中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、マクロ調整の強化と金融システムの安全確保について、◇中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の郭樹清主席は、銀行システムのリスク解消と金融システムの安定維持について、◇中国証券監督管理委員会(証監会)の劉士余主席は、資本市場の発展とリスク管理について、◇中国保険監督管理委員会(保監会)の陳文輝副主席は、保険の本業であるリスク保障機能の強化、保険会社の監督強化、金融システムの安全維持に向けたボーダーラインについて、それぞれの認識を示した。
中央政治局の各メンバーはこれらの発言を踏まえ、関連問題について意見を交わした。
習近平主席は学習会を主催するにあたり、演説を行った。金融は現代経済の核心であるとし、経済の安定的で健全な発展を維持するには、金融をうまくコントロールすることが必要だと指摘した。
習近平主席は金融システムの安全維持に向け、下記のような6項目の任務を提起した。
(1)金融改革を深化させ、金融システムを整備する。金融業の企業経営についてコーポレート・ガバナンスの改革を推進し、慎重で合法的な経営理念に基づく企業統治を進める。金融機関が適切にリスク管理責任を引き受けるよう促し、市場規則を整備。デフォルトについては市場原理と法に基づき対処する仕組みを整える。
(2)金融監督管理を強化する。重要な金融機関の監督管理システム、金融持ち株会社と重要な金融インフラ、金融業の総合統計などを統括的に管理し、金融システムを良好に運営できるようにする。管理部門が重点分野を把握できるようにし、優れたリスクコントロール機能を確保。金融の発展と監督管理を協調推進し、監督管理の弱い部分を補強、監督管理の空白地帯を無くす。