◆「中国の教室」が「海外の学生」を送り出す
7年前、エストニア人の李飛迪氏は中国の文化と伝統思想に強く興味を抱いたが、エストニアでは多くの情報を得ることができなかった。そのため「2010年にエストニア・タリン大学孔子学院が設立されるや、すぐに応募した」と語る。
同氏は孔子学院を通じて中国人民大学への留学を申請し、現在は人民大学法学院で博士課程を履修している。
「中国の教室は中国の文化を理解するための重要な機会を提供してくれ、自分にとって中国での学習と仕事の基盤となった」という。李飛迪氏は、「一帯一路」国際人材計画プロジェクト「藤蔓計画」の募集に応じ、東展科博科技股フェン有限公司の実習生となり、通訳業務や研究支援を行っている。
同氏は「自分は今、中国と『一帯一路』沿線国の法律を研究している。今後もこの分野の研究に着目し、『一帯一路』関連の仕事に自分の強みを活かしていきたい」と計画を語った。
◆「中国のシンクタンク」が「海外の車輪」を動かす
ナイジェリア中国問題研究センターのCharles Onunaiju氏は、「一帯一路」は「包摂と参画を強調するグローバル発展イニシアチブの模範例」だと語る。
同氏は、「一帯一路」構想は大規模で壮大な志を有しており、人類の多様な需要を満たすとともに国際協力の枠組みを模索するうえでの分水嶺だと言える、との見方を示した。この構想は、各国の人々がより良い生活を望んでいることを認識したうえで、多様な価値観と独自の感情を持つことを肯定している。