中国科学技術部の徐南平副部長はこのほど、新華社の独占インタビューに応じた際に、中国が世界の科学技術強国になるためには、科学技術の競争において新しい手を打たなければならないと述べた。
国家重点研究開発計画の全体的な手配に基づき、科学技術部は社会発展分野で14件の重点特別プロジェクトを始動した。第12次五カ年計画863計画・支援計画の経費から、約37%増加した。
科学技術部はさらに中国医薬、防災・減災、食品安全という3つの重点特別プロジェクトを始動する。これに先立ち「深海宇宙ステーション」「健康保障」「北京・天津・河北環境総合改善」という3つの「科学技術革新2030――重大プロジェクト」を始動した。
徐副部長は「中国が世界の科学技術強国になるためには、科学技術の競争において新しい手を打ち、若干の分野において世界トップの革新水準に達しなければならない。オリジナルの画期的な、重大問題を解消する技術革新に焦点を絞り、先見性を持ち重大任務を計画する必要がある」と述べ、次の取組内容を紹介した。(1)得意とする分野をより強化する。例えば稲だが、中国のハイブリッド稲の育種は世界トップの地位を占めており、将来的に同分野の発展をさらにけん引しなければならない。(2)戦略的に重要な分野を強化する。例えば海洋科学分野では、海洋強国戦略を実現し、世界の強国の仲間入りを果たさなければならない。(3)未来の発展をけん引する重要分野の計画を早期開始する。例えばバイオ技術を拡大し、強化しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月10日