アップルの時価総額が8日、一時世界初の8000億ドル超えとなった。
アップルの株価は同日の取引中、一時3%以上の伸び率で過去最高の153.7ドルに達した。これによりアップルの時価総額が一時8000億ドルを上回ったが、後に8000億ドルを下回った。
取引終了時点で、アップルの株価は2.7%上昇の153.01ドル、時価総額は7978億ドルだった。
アップルの株価は同日、Drexel Hamiltonのアナリスト、ブライアン・ホワイト氏のリサーチにより高騰した。ホワイト氏は同日発表したリサーチの中で、アップルの期待株価を185ドルから202ドルに引き上げた。これはアップルの時価総額が、1兆ドルを上回ることを意味する。
ホワイト氏は、アップルが今週新型スマホ「iPhone 8」の発売を控えていることから、株価上昇の潜在力を放出する「初期段階」にあるとした。
「アップルは依然として、世界で最も過小評価されている銘柄の一つだ」
ホワイト氏がこのような楽観的な観点を示してから間もなく発表された最新の四半期決算によると、iPhoneの販売業績が予想を下回っていた。一部の投資家は、アップルがiPhoneのような一大ブームを呼ぶ商品を販売し、消費者の熱意を引き出すことができるかを懸念している。
またアップルは米国で一連の政治的圧力を受けている。アップルは3日、米国での雇用機会創出に向け10億ドルの資金を拠出すると発表した。AP通信はこの措置について、ドナルド・トランプ大統領など政界関係者による、アップルの大半の製品が海外工場で組み立てられているという批判に向けられたものと分析した。
課題が山積しているが、アップルの時価総額は2位以下に大差をつけている。8日時点で、時価総額で世界2位のアルファベットは6530億ドル、3位のマイクロソフトは5320億ドルとなっている。
アップルの株価は今月5日の取引終了までの1年間で60%上昇している。今年に入ってからは29%上昇。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月10日