習主席は、「一帯一路」建設を安定的に進めるに当たり、その建設理念として、以下5項目を挙げている。
① 各国が相互に尊重し、政治的解決・公平正義を貫く平和の道
② 産業協力、金融システム整備、インフラ連結など経済大融合による繁栄の道
③ 貿易と投資の自由化・利便化促進による開放の道
④ 科学技術と産業・金融との融合促進等によるイノベーションの道
⑤ 教育、文化、スポーツ、衛生、観光分野等での交流強化による文明の道
また、「一帯一路」建設における世界各国との関係は、友好協力という原則の下、発展経験を互いに共有することであり、決してそれを他国への内政干渉・強要する道具ではないと指摘している。このような高い理念に基づいて行動する限りは、その目指す道を大きく逸れることはない。
「一帯一路」構想が打ち出されてから既に4年近くが経ち、これまでに100余の国と国際機関がこの建設に積極的な参加を表明してきた。この間、交通運輸やエネルギー等ハード面の連結事業及び通信や税関等のソフト面の連結事業のほか、生態環境や電子商取引など多くの領域にわたる具体的事業が進められてきている。習主席は演説の中で、①インフラ連結強化の4年間、②貿易活性化推進の4年間、③資金融通拡大の4年間、④民心相互交流促進の4年間というキーワードに集約して、積極的な評価を与えている。