温故知新:古代シルクロードから学ぶ「一帯一路」建設

温故知新:古代シルクロードから学ぶ「一帯一路」建設。

タグ: 一帯一路

発信時間: 2017-05-18 11:15:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日中経済協会

調査部長 高見澤学

今年5月14、15日の2日間にわたり、北京において「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムが開催された。本フォーラムは、今年中国が最も力を入れるイベントの一つとして位置付けられていることもあり、100を超える国、国際機関などから約1,500名が参加する大会議となった。

ロシアのプーチン大統領やイタリアのジェンティローニ首相など29カ国の首脳が居並ぶ中、日本からは自民党の二階俊博幹事長のほか、松村祥史経済産業副大臣、今井尚哉総理秘書官、榊原定征経団連会長等が参加した。この構想の実現に向け、中国政府が本気になって取り組むのは当たり前だが、「一帯一路」沿線国のみならずこれほど多くの関係者が参加したことは、各国の「一帯一路」建設に対する関心や期待の高さを証明していると言えよう。

今次フォーラムの開幕式で、習近平国家主席が述べたように、今人類社会は歴史的な大発展、大変革、大調整の時代を迎えていることは間違いない。そして、それに伴い新たな困難やリスクに直面することも当然のこととして覚悟しておくべきだろう。

中国が提唱するこの「一帯一路」構想は現代版シルクロードとも呼ばれ、従来の国際秩序に対抗し、経済協力を梃に新たなグローバル化の枠組みを構築する狙いがあるものとして警戒する見方もないわけではない。しかし、その基本的な出発点をみれば、決してその懸念が現実的なものでないことが分かる。

今回の演説で習主席は、古来シルクロードが東西に平和と協力をもたらし、文明の開放による発展と民族の融合による共存を実現し、相互に学び合い手本とし、相互に利益を享受し大きく発展・繁栄してきたという歴史的な役割に注目し、この歴史から学ぶことの重要性を強調している。シルクロード建設の出発点が高い哲学的発想を前提にしているのであれば、その結果もまた質の高い形となって具現化されるとの考えなのだろう。それと同様に、現代版シルクロードの建設が現状に即した高い理想を出発点とするならば、それに見合った結果が得られるということになる。

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