スイスの金融グループUBSのグローバルファミリーオフィスグループの責任者アヌラグ・マヘシュさんはこのほど、「今後5年で、アジアの超高額資産を保有するファミリーの間で巨大な規模の資産継承が行われる」との見方を示した。新華社が伝えた。
マヘシュさんは、「アジア太平洋地域の資産のおよそ3分の1は持ち主が変わる。世界全体では持ち主が変わる割合は15%だ」と述べた。
超高額資産を保有する層とみなされるには、現在は投資可能な資産額が3千万ドル(約33億3540万円)に達していることがハードルになる。英不動産コンサルタント会社ナイトフランクがまとめた2017年の資産報告書によると、16年にアジアでこのハードルを越えた富豪は約4万6千人に達したという。
同報告書は、こうしたアジアの超高額資産保有層の16年の資産額は合計4兆8400億ドル(約538兆1112億円)に達すると伝えた。
UBSとプライスウォーターハイスクーパース(PwC)は16年億万長者報告の中で、「一連のアジアの新興エコノミーはまもなく『史上初の大規模な世代間資産移転』を経験することになる」との見方を示した。