商務部(商務省)市場運行・消費促進司の責任者はこのほど、今年4月の消費市場の運営状況を説明した。国家統計局がまとめたデータをみると、全国の社会消費財小売総額は2兆7300億元(約44兆248億円)に上り、名目増加率は前年同期比10.7%増加し、物価要因を考慮した実質増加率は9.7%で、前年同期に比べて名目は0.6ポイント、実質は0.4ポイント、それぞれ上昇した。1~4月の社会消費財小売総額は同10.2%増加し、増加率は第1四半期(1~3月)に比べて0.2ポイント上昇した。同部が重点モニタリング対象とする小売企業の4月の売上高は同4.8%増加し、増加率は今年最高だった。
同責任者は、「4月の消費市場は引き続き安定しつつ好転する局面となり、主に以下のような注目点があった」として、次の4点を挙げた。(1)実体小売企業の売上が回復した(2)インターネット小売の増加率が加速した(3)移動交通・観光関連の消費が安定を維持した(4)消費価格が引き続き安定的に上昇した、の4点だ。同責任者は、「国民経済が引き続き全体として安定し、安定しつつ好転するという局面にともなって、供給側改革が深く推進され、市場の活力が増強され、消費は持続的に高度化しており、上半期の消費市場は安定的な急成長の勢いを保つとみられる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月18日