「サードミサイル配備」の問題が影響して、ここ数ヶ月間、韓国を訪れる中国人観光客が激減しており、韓国各界は深い懸念を示していた。だが韓国の最新の統計によると、4月には韓国の免税店の売上高が前年同期に比べて小幅ながら増加し、業界の予測を上回った。韓国メディアは、「これは中国の業者が韓国で代理購入をしたため」との見方を示す。「環球時報」が伝えた。
韓国メディア「亜州経済」の22日付報道によると、韓国関税庁が21日に発表したデータでは、3月の韓国国内の免税店の売上高は1兆63億ウォン(1ウォンは約0.1円)に上り、前年同期比0.3%増加した。海外からの観光客が主な顧客であるソウル市内の免税店の売上高は5720億ウォンで、同0.4%増加した。免税店関係者は、「中国の代理購入業者のおかげで、『サード』による業績への大きな痛手に歯止めがかかった」と話す。
報道によると、中国の代理購入業者の購買力は相当のものだ。旅行会社の社員が述べたところによると、「韓国を訪れる一般的な中国人観光客の場合、免税店での消費額は200~300ドル(1ドルは約111.0円)、自由旅行の場合は700~800ドルだが、代理購入業者は2千ドル以上になる」という。韓国関連業界の関係者は、「中国からの団体観光客が減少すると、免税店や旅行会社は代理購入業者を対象にさまざまな優遇措置を打ち出した、また免税店に黒山の人だかりができるというのはすでに昔話で、こうした動きも代理購入業者によりよいショッピング環境を提供することになった」との見方を示す。