現地時間6月18日、中国遠洋海運集団(以下、中遠海運と略)の「中遠栄耀号」コンテナ船が、ゆっくりとパナマ運河のココリ水門に入港した。この船は15万トン級の大型船で、1万1500TEUの貨物を積載し、目的地は米国東海岸のサバンナ、チャールストン、ノーフォーク港。6月12日に中国とパナマが国交を樹立して以降、パナマ運河を通過した中遠海運の貨物船は5隻目となった。
パナマの大西洋側にあるコロンでは、新たなコンテナ港湾が10日前に着工したばかり。中国嵐橋集団が投資するコロンコンテナ港湾(PCCP)プロジェクトが完成すれば、パナマ、さらにはラテンアメリカ地域で最大の港湾となる見通しだ。
国土面積が小さく、人口も400万人余りだが、太平洋と大西洋をつなぐ運河によって、パナマは重要な戦略的意義と影響力を持つラテンアメリカの国家とされてきた。中国の国力と影響力の持続的な上昇に伴い、往来する中国貨物船と進出する中国企業が、この2つの大洋をつなぐ「世界の架け橋」に多くの富とチャンスをもたらした。
バレーラ大統領は1週間前、全国放送のテレビで「中国がパナマ経済の発展において重要な役割を担っている。現在、中国はパナマ運河の第2のユーザーで、パナマコロン自由貿易区で最大の貨物供給国だ。同時に、パナマも多くの大手中国企業が米州市場に進出する際の重要な門戸になった」と話した。