大手コンサルティング企業アクセンチュアが大連・夏季ダボス会議で発表した最新リポート「人工知能(AI):中国の経済成長を後押し」によると、ビジネスモデルの転換と新たな価値・成長の源泉の開拓を通じて、AIは2035年までに中国の経済成長率を7.9%まで押し上げる見通しだ。
リポートはAIの中国経済に対する影響について徹底検証した。新たな生産要素であるAIは、2035年に中国経済の付加価値額を7兆1110億米ドルまで押し上げる見込み。AIのサポートで労働者は時間を有効活用できるため、2035年までに中国の労働生産性は27%向上する見通しだという。
アクセンチュア・グレーターチャイナの庄泉娘・会長は、「中国はAI分野で大きく進展した」と語る。「変革を促す他の技術と同様に、AIがもたらす試練とリスクは直視する必要がある。利害関係者は知力、技術、政治、道徳、社会など各方面で準備を整え、AIがけん引する発展に備える必要がある」としている。