――シグナルその四:中国はいかに対外開放を拡大するか?国際的な競争力を持つ経営環境を構築
中国の発展には世界が不可欠で、世界の発展には中国が不可欠だ。
李総理は式辞の中で、世界に向け再び強いシグナルを発した。「中国は積極的・能動的な対外開放の拡大を継続する。中国政府も一連の実質的な措置を加速させ、国際的な競争力を持つ経営環境を構築する」
外国企業が長年に渡り投資を行い、注目してきた一部の分野において、外資の出資比率の規制を緩和する。
企業登録において、中国・外国企業の同一窓口における手続き、手続き完了の期限設定を全面的に試行する。
一部の科学技術革新政策、WTOの規則に合致する助成策について、中国で設立されたすべての中国・外国企業を同一視する。
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国連貿易開発会議投資・企業局の詹暁寧局長は「中国市場がグローバル企業に大きな商機をもたらしているため、中国は海外資本から注目されている。中国は改革開放、産業アップグレード、輸出構造改善、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設などにより、世界の越境投資家に多くのボーナスを与えている」と話した。
国連貿易開発会議が今年6月に発表した「世界投資報告書2017」によると、中国は2016年に世界3位の外資導入国となり、1340億ドルの外資を導入した。国連貿易開発会議の世界主要グローバル企業を対象とした調査の結果によると、中国は米国に次ぎ2番目に人気の高い投資目的地となっている。
中国政府は改革加速により優れた経営環境を構築することに取り組み続けている。行政のスリム化と権力移譲を推進し、市場参入の規制を緩和し、各種企業投資・発展の障害を取り払っている。減税・費用削減に取り組み、制度的な取引コストと企業の負担を軽減している。これまでの2兆元の減税・費用削減を踏まえた上で、今年はさらに企業の負担を1兆元軽減する。
デロイトトーマツ中国サービス部の楊瑩代表は「中国はモデルチェンジ・アップグレードの道を歩んでおり、改革のボーナスはまだ完全に引き出されていない。これは外国企業にとって最大の魅力だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月28日