中国経済発展の最新の軌跡と動向はどうなっているのだろうか。年に1度の夏季ダボス会議が、権威ある答案を明らかにした。
李克強総理は27日、2017年夏季ダボス会議の開幕式で式辞を述べ、「中国経済は中高速成長を維持しており、世界における包括的な成長の積極的な実践者だ」という中国の声を伝えた。
――シグナルその一:中国経済の動向は?中高速を維持
2017年の中国経済発展は上半期を終えようとしているが、どのような道を歩んだのだろうか。
李総理はこの注目される問題について、答案を提出した。
「中国経済は安定しつつ前進の発展の流れを維持し、各種主要経済指標が好転を続けている」
「経済運行を合理的な区間内に収め、中高速成長を維持し、中高水準に邁進した」
……
世界経済の回復の動力が依然として不足しており、構造問題がより浮き彫りになり、地政学的リスクがやや拡大するなか、中国経済は安定性を維持した。
統計データを見ると、中国経済の今年第1四半期の成長率は6.9%で、6四半期ぶりの高水準となり、幸先の良いスタートを切った。第2四半期に入ると好転の流れを維持した。特にサービス業の経済成長への寄与度は61.7%、最終消費支出は77.2%となった。これは構造アップグレード、動力転換の流れが加速中であることを示した。
注目すべきは、経済成長率が近年やや低下しているが、中国経済が多くの雇用機会を創出していることだ。全国都市部調査失業率、31大都市の都市部調査失業率はいずれも5%以下となった。
国際通貨基金は先ほど、「中国には中期的に、力強い成長を安全に維持する潜在力がある」と報告した。スイス・ローザンヌの国際経営開発研究所が発表した「世界競争力報告書2017」によると、中国の世界63主要経済体における順位は、昨年より7位上昇し18位につけた。うち国内経済、雇用、労働市場という3つのサブ指数で世界一になった。
世界経済フォーラムのシュワブ会長は「7%弱の経済成長率は、1兆ドル級の国内総生産に対応する。これは10年前の比ではない。中国の経済成長は世界経済成長に多大な貢献を成し遂げる。私はそのため、世界全体の経済成長を楽観視している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月28日