経済協力開発機構(OECD)は先ごろ、主要20カ国・地域(G20)の構造改革に関する評価報告書を提出し、「中国の構造改革は進展しており、著しい成果をあげている」との見方を示した。
こうした前向きな評価を得られた理由はなぜであろうか?中国の経済効率全体が上向いた原動力は何であろうか?経済日報・中国経済網の取材に対し、専門家は「労働生産性の着実な向上」を理由に挙げた。
中国経済の安定的な成長は、資源の大量投入に依存した粗放型の経済成長によるものなのか、それとも経済効率が向上したことによるものなのか――。 報告書によると、2016年時点の購買力平価で換算した中国の労働生産性は、2007年の金融危機前に比べて約倍に成長。生産性の向上は、中国の経済成長にとって主要な原動力の1つとなっているとの見方を示した。
国務院発展研究センター資源・環境政策研究所の李佐軍副所長は「生産性の向上は、制度改革、構造の最適化、要素の高度化と切っても切れない関係にある。この3つの「エンジン」も経済成長を推し進める持続可能な原動力だ」と指摘。