香港の中国復帰20周年を前に、中国商務部の高燕・副部長は、新華社の独占インタビューに対して次のように述べた。
「香港の中国復帰から20年、香港での『一国二制度』実施は大きな成功を収めた。中国共産党第十八回大会以来、習近平主席を核心とする党中央は、香港が国家の新たな発展戦略に融合し、発展の新たなチャンスを捉えることを支持した。商務部は中央が決定した政策を確実に実行し、香港と中国本土の経済貿易での交流と協力を深め、新たな歴史のステップを踏み出せるよう積極的に推進してきた」と述べた。
中国本土は香港にとって最大規模かつ最も重要な貿易パートナーだ。香港もまた中国本土にとって、第6の物品貿易のパートナー、第4の輸出市場であり、サービス貿易では最大のパートナーだ。香港と中国本土は海外投資で相互に最大の投資対象となっており、中国本土への投資全体に占める香港資本の割合は54.2%、対香港投資全体に占める本土資本の割合は52.5%となっている。
2003年6月に「中国本土・香港の経済貿易連携緊密化に関する取り決め」(CEPA)が締結され、制度面での新たな協力への道が開かれた。その後、簡単なものから難しいものへ徐々に進めるという原則の下で、香港と中国は10のCEPA補完協議を結んだ。また、「中国本土の広東省と香港におけるサービス貿易の自由化に関する協議」と「CEPAサービス貿易協議」が結ばれ、経済のより一層の融合が促進された。