アナリストの間では、「中国は杭州G20サミットの成果を踏まえ、世界経済の健全な発展を保護しけん引し続け、経済のグローバル化に向け価値ある『中国の方案』を提起していく」との見方が広がっている。これもまた世界の期待を示すものだ。
中国現代国際関係研究院世界経済研究所の陳鳳英・元所長は、「今回のハンブルク・サミットの『連動した世界の形成』というテーマは、杭州サミットの『革新・活力・連動・包摂の世界経済構築』というテーマを受け継いだものだ」と指摘する。中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の李向陽・院長も、「ハンブルクサミットは杭州サミットに続き、『連動』を改めて強調している」と語る。中国は今回のサミットで、経済のグローバル化に向け価値ある「中国の方案」を提起する見通しだとしている。
スペイン中国政策観察センターのフリオ・リオス主任が指摘するように、保護主義が世界に蔓延しつつあるが、それに対応する最も有効な手段は、断固としてグローバル化のプロセスを推進し、世界各国の相互接続と融合的発展を推し進めることに他ならない。G20の枠組みのなかで、中国は包摂的なグローバル化の進展を支持し、利益を共有できるグローバル経済ガバナンスのモデル構築に尽力する。これはグローバル経済ガバナンスが必要とするところであり、中国の総合的な国力増強がもたらした必然の結果でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月6日