中国の発展指標は先ほど、「世界一」に輝いた。スイス・ローザンヌの世界的に有名なビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が発表した「世界競争力報告書2017」によると、中国の競争力ランキングは昨年の25位から18位に浮上した。サブ指標を見ると、調査対象となった63の主要経済体のうち、中国が「雇用」でトップになった。
李克強総理は大連市で開かれた夏季ダボス会議2017に、このデータをもたらした。総理は6月27日の開幕の式辞で「国際的に権威ある機関は各種発展指標を総合的に評価し、中国の雇用を世界一とした。我々は雇用を発展の優先的な位置に据え続ける。これは雇用が包括的な成長の根幹をなすからだ」と指摘した。
IMDは1989年より同ランキングを発表している。評価指標は260あり、うち約3分の2は前年に収集された確かなデータだ。その他の指標は同年度の、企業取締役6200人以上を対象とする調査データだ。同ランキングは世界的に注目・承認されている。
今年の報告書で、中国の「経済状況」は順位を1つ上げ世界2位となった。そのうち「雇用」「国内経済」という2級指標はいずれも世界一となった。
権威ある国際機関は中国の雇用をなぜこれほど高く評価したのだろうか。ここからは中国経済が提出した「成績表」を見ていこう。経済成長率が低下するなか、中国都市部新規就業者数は過去4年間で毎年1300万人以上となった。都市部調査失業率は5%前後を維持した。
李総理は夏季ダボス会議の式辞で「中国は雇用を経済運行状況を判断する重要な指標としており、より積極的な雇用対策を続け、創業による雇用けん引を奨励する。大衆創業・万衆革新が生んだ新たな産業・業態・モデルは、多くの雇用枠を創出した」と述べた。
「それと同時に、中国人の所得増加率は経済成長率と足並みをそろえ続け、ジニ係数が低下を続け、中所得層が安定的に拡大している。これは人口13億人以上の発展中の大国にとって優れた成果であり、包括的な成長への重要な貢献でもある」
この輝かしい雇用の成績表はまた、中国経済の安定化と前進、モデルチェンジとアップグレードの歩みを記している。今年5月の全国都市部調査失業率は4.91%に低下し、過去最低水準となっている。「中国経済は安定しつつ前進という発展の流れを続けている」
経済協力開発機構(OECD)も最近の報告書の中で、中国の構造改革が前向きな進展を実現しており、顕著な成果を手にしたとした。同報告書は「生産性の向上、高水準の雇用は、中国経済成長の主な動力になっている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月5日