2010年以来、中国企業が海外で行った買収・合併は1800件に達した。総額は4兆6千万人民元を超えている。これら中国企業の中で、国有企業がその中心となっている。多くの国有企業が海外買収を通して新しい技術と市場を得ており、中国企業の世界産業バリューチェーンの中での地位を確立させた。
6月27日、中国化工集団公司はスイスのバーゼルで、スイス農業化学・種子会社のシンジェンタ(syngenta)の買収を発表した。中国化工とシンジェンタは2016年2月合意に達し、430億米ドルの価格で買収した。シンジェンタはスイス、米国で上場している世界最大の植物保護、世界第三位の種子会社である。
シンジェンタは世界90の国と地域で二万人以上を雇用している。中国の企業が海外で行った買収で、最も買収額の高額だったこの買収はすでに終了している。
しかし、世界範囲で業務展開をしたい中国企業、特に国有企業にとっては、この買収はカーテンコールなどではなく、世界の買収の潮流の始まりと言えるかもしれない。