Wind(中国の有力金融情報サービスベンダー)のデータによると、2010年以来、中国企業が海外で行った買収・合併は1800件にのぼり、総額は4兆6千万元を超えた。この中には成功例もあれば、失敗例もある。また現在進行中のものもある。買収・合併が完了したものだけで、総額はすでに1兆元を超えた。
関連する業界から見ると、航空・農産品・技術製品・販売業・工業機械・映画娯楽・石油天然ガス探査生産・多分野持株・アプリケーションソフト・総合的業種・多元化銀行などのあらゆる業種をカバーすると言って良い。
中国企業の海外買収の中で、国有企業が重要な役割を演じている。2012年から2015年まで、中国企業(国有企業・民営企業と財務投資家を含む)の海外買収の買収額の中で、国有企業はその主導的地位を占めている。2016年に、民営企業が初めて買収額の上で国有企業を上回った。
同時に、「一帯一路」提唱の推進も中国国有企業に世界市場への参与と買収の機会を提供した。上海電力は先ごろ、17億7千万米ドルでパキスタンKE会社の66.40%の株式を取得したと発表した。