日本の電炉鋼が発展しない理由は?

日本の電炉鋼が発展しない理由は?。

タグ: 日本産業

発信時間: 2017-07-07 17:13:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

盛り上がっているときほど、冷静にならなくてはならない。日本は先進国であり、十分な鋼鉄の蓄積量と最先端の製鋼技術を誇り、その鋼鉄工業に中国もかつては学んでいた。それにもかかわらず、日本の電炉鋼の割合は近年、24%ほどにずっととどまっており、欧米と比べると大きな差がある。また、日本は、スクラップ純輸出国である。では、なぜ、スクラップ資源を輸出してしまい、自国の電炉鋼の発展には活用しないのだろう?国際商報が報じた。

中国聯合鋼鉄網のアナリスト・史文飛氏によると、日本のスクラップには、鉄鋼メーカーから出る自家発生スクラップと市中スクラップがある。市中スクラップは、老廃スクラップと加工スクラップに分けることができ、老廃スクラップは自動車や鋼材、器械、レール、船などを回収したもので、加工スクラップは鋼材を使っている各産業が鋼材を加工している時に出たスクラップだ。

日本の加工スクラップは主に自動車業、機械製造業、土木、建築業などから出る。2011年、日本の加工スクラップの68%は自動車業から出たもので、以下、工業機械10%、電機業7%、造船業6%と続いた。

電炉鋼の需要が低迷し、日本の電気炉の生産量にも影響を与えている。日本の電炉鋼を使った主な製品は建築用の鋼で、1990年代にバブルが崩壊して以降、日本経済は長期にわたって低迷しており、日本の不動産とインフラ建設も長期にわたって低迷している。そして、電気炉製鋼の需要も低下し、電炉鋼の生産量も減少した。粗鋼の総生産量の割合も下降し、日本の電炉鋼の生産量も減少。それらに伴い、日本国内で使うスクラップの量も減少した。余剰資源が増加し、スクラップの値段が後に高騰したこともあって、日本はスクラップの純輸入国から純輸出国へと移行し、スクラップ資源が海外に流れることで、日本国内の資源は減少し、逆に日本国内の電気炉製鋼のコストが上がり、その生産量が急増することはなくなった。

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