シェア自転車という新たな“シェアエコノミー”が、瞬く間に中国全土を席巻している。環境にやさしく、便利で速い。そんな特徴から多くの人に愛され、今では日常的かつ重要な交通手段になっている。大学や地下鉄の駅、バス停、団地、商業エリア、公共サービスエリアなど、至る所でシェア自転車を見ることができる。場所によっては“氾濫”というべき段階にある。大都市の道路わきには様々な色をしたシェア自転車であふれている。では、中国の若者はこのシェア自転車をどう見ているのだろうか。
子どものときから北京で暮らす李さんが初めてシェア自転車を見たのは、自宅の玄関前だった。オレンジ色の自転車がずらっと並び、とても目立っていた。初めてシェア自転車を試したとき、興味津々となり興奮した。家から地下鉄の駅まで乗ってみると、とても便利に感じた。「普段歩いて10分以上かかるけど、シェア自転車なら数分で着いた」と言う。