国際格付機関のS&Pは、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に最上位格付け「AAA」を与え、格付け見通しを「安定的」とした。AIIBはムーディーズから最上位格付けを得てから半月後、世界3大格付機関の一つから再び最上位格付けを得た。
ムーディーズは今年6月、この新興多国籍開発銀行に世界銀行と同級の最上位格付け「AAA」を与えた。それから半月後、S&Pも「AAA」を与えた。
S&Pは今回の格付けについて、AIIBは既存および予想される優位性により資本の基礎を固めており、投融資の資金集めを拡大できるようになったことを理由に挙げた。また一連の政策と高品質の管理も、リスクを引き下げる。
アナリストは、高い格付けはS&Pとムーディーズの期待感を示しており、中国が推進するグローバルガバナンスの改善を認めていることを意味すると指摘した。
中国外交部の陸慷報道官は定例記者会見で「AIIBの設立を提唱したメンバーとして、我々はS&Pとムーディーズが最上位格付けを与えたことを非常に喜んでいる。AIIBの設立以来、業務運営の成果と発展の将来性が、国際社会から十分に評価されている。この格付によりAIIBがよりよく機能し、各加盟国のインフラ相互接続と経済の持続可能な発展が促進されると信じている」と話した。
業界関係者は、AAAという格付けは始まりに過ぎず、「シンプルでクリーン」という原則のもと、各大手格付機関から認められるのは今後常態化すると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月20日