国務院新聞弁公室は上半期の中国経済データの発表後、一連の重要記者会見を開いた。複数部門の当局者が出席し、中国経済の情勢を深く分析した。その中国経済に関する一連の重大シグナルは要注目だ。
シグナルその一 下半期の中国経済情勢を楽観
――安定しつつ前進の流れを強める
国家統計局の邢志宏報道官は「供給側の構造改革の実施、革新駆動型発展戦略の加速と推進を背景とし、下半期の中国経済運行における積極的な変化が増加を続ける。安定しつつ前進という発展の流れがさらに強化され、拡大される」と述べた。
邢報道官はこの判断について▽実体経済の発展が好転し、経済発展の基礎が強化を続けている▽需要が安定的に拡大し、経済成長の動力が強化を続けている▽ミクロ主体の活力が強化され、経済成長の活力がさらに引き出されている▽市場の景況感が改善され、経済発展の自信が強化を続けている――という4つの理由を挙げた。
シグナルその二 地方の債務問題を厳しく管理
――地方政府の債務拡大を厳しく抑制
7月中旬に開かれた全国金融活動会議では、地方政府の債務拡大を厳しく抑制し、終身の責任を追及し、責任を遡って調査するとされた。7月24日の中国共産党中央政治局会議でも、蓄積した地方政府の債務リスクを積極的かつ適切に解消し、地方政府の借り入れによる資金調達を効果的に規範化し、目に見えない債務拡大を断固抑制するとされた。
中国財政部予算司の王克氷副司長は「党中央、国務院は地方政府の債務拡大を厳しく抑制すると表明し、厳しい管理のシグナルを出した。財政部は地方政府の借り入れによる資金調達を規範化させるメカニズムの改善を続ける」と述べた。
シグナルその三 非理性的な対外投資の回避
――不動産やシネコンなどの対外投資、慎重に決定を
昨年、一部の企業による非理性的な対外投資問題が目立った。中国商務部の銭克明副部長はこの問題について「商務部は関連部門と、信憑性と規則との合致に関する調査を展開した。対外投資を行う企業に対してリスク管理の意識を高めるよう指導し、対外投資の健康的かつ規範的な発展を促した。上半期の対外直接投資額は42.9%減の3311億元で、非理性的な投資が効果的に抑制された」と指摘した。
国務院発展研究センターの隆国強副主任は「外資導入と海外進出を結びつけ、中国企業の対外投資を支持する政策方針を、中国政府が変えることはない。今年上半期はやや低迷したが、対外投資大国という中国の地位に変化はない」と話した。
シグナルその四 海外企業の投資環境をさらに改善
――中国はグローバル企業が最も注目する投資目的地
複数の重要会議で先ほど、経営環境のさらなる改善に関する措置が打ち出された。例えば7月17日の中央財経指導チーム第16回会議では、投資・市場環境を改善し、対外開放を加速し、市場運行コストを引き下げ、公平で透明で予測可能な経営環境を構築するとされた。7月28日の国務院常務会議では、外資導入を拡大し、より高水準な対外開放環境を構築するとされた。
銭副部長は「国連貿易開発会議の調査によると、中国は依然としてグローバル企業が最も注目する投資目的地の一つだ。中国の外資導入は下半期も、安定しつつ前進の流れを維持するだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月1日