黄氏は今後について「元高を促す短期的な要素は、米ドル相場の動向だ。今後米ドル指数が低下を続ければ、人民元対米ドル相場も上昇を続けることになる。人民元指数は比較的安定を維持する。中国政府の人民元相場安定化関連政策への期待が依然強く、これに反循環的な調整の要素を加味すると、人民元相場の変動幅は米ドルほど大きくならないだろう。そのため総合的に見ると、人民元対米ドル相場は安定的に上昇するという基本的な流れを維持する」と予想した。
鄂氏は「中国は穏健・中立な金融政策をとっている。非理性的な越境資金流動は抑制され、越境資金双方向流動が正常化に向かい、外国為替市場の需給バランスが整う。そのため人民元対米ドル相場は短期的に、現在の水準でほぼ安定を維持すると判断できる。人民元指数が伸び悩みの状況にあるということから、人民元対米ドル相場がさらに上昇する空間は限られている。年内は小幅な双方向変動が続き、ほぼ安定的な流れになるだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月3日