社会科学院中国財経戦略研究院の蒋震動・副研究員は『経済参考報』記者に対し、89号文が地方政府債務管理の持続的な細分化と具体化を体現しており、責任と権利を統一した地方政府債務・融資システムを構築する重要な方式になると話した。プロジェクト運営の収益と融資を手掛かり、管理の重点とし、地方政府の融資をさらに規範化し、指向性を持たせるとしている。
東方金誠の格付副総監を務める俞春江氏は、『経済参考報』記者に対し、89号文が地方政府にプロジェクトの単一対応もしくは集合対応をするプロジェクト指定事業収益債の試験的発行を許可する一般的な規範文書で、地方政府の指定事業債発行をめぐる初の一般的規範文書として、地方政府の指定事業債を中国版「地方政府プロジェクト指定事業収益債」に大きく前進させるとの見方を示した。現行の地方政府指定事業債とプロジェクト指定事業収益債は、一定期間にわたり併存する見通しだが、新たに発行される地方政府指定事業債は、プロジェクト収益へ対応し、プロジェクト指定事業収益債になる動きが加速するとみている。